小澤 剛 & 高橋 祐次 氏に聞きました! 
知りたい事 疑問に思ってる事 そして良く釣る秘訣

  20の質問と答え 平成22年5月15日(土) フナヤ特設会場

Q1 両名人とも100日余り鮎釣り釣行されますが、プライベートの釣りでも競技を意識して釣りをされますか?どの様な事を意識し、注意し、釣りをされますか?
小澤 剛・・・トーナメントを意識する時としない時に分けています。
意識している時は2〜3時間で時間を区切り一回一回釣果を数えて、次も囮2匹からスタートします。
プライベートだと、きつい瀬などに目が行ってしまい、突っ込む釣りばかりになってしまうので、トーナメントを意識している時は流れの緩いポイントに目を向ける様にして、意識的に粘る釣りをしています。

高橋祐次・・・一日同じ場所で釣るのではなく、2〜3回場所を移動し、ワンセット2〜3時間位で移動する様にしています。


Q2 小澤名人は高橋祐次氏とその釣りをどう思われますか?
   高橋名人は小澤 剛氏とその釣りをどう思われますか

小澤・・・しっかり見た訳ではないので僕のイメージや一場面だけ切り取って答えるのはどうかと思いますが、イメージでいうとアグレッシブで攻撃的な釣りをされるとおもいます
高橋・・・引き釣りのイメージから一新、泳がせも身に付けられて場面に合わせて釣るには「さすが!」の一言


Q3 ご自分と何処が違うと思われますか?
小澤・・・本当にしっかりと見た事がないので、何とも言えませんが、見れば判ると思います。
釣りの質は似ているだろうと思っています。

高橋・・・私は、「素人 祐次」になりました(笑い)   一から強くなれる様に勉強してます。


Q4 鮎釣りをしていて「突然目から鱗」的な釣果UPに繋がったちょっとした出来事がありますか?
小澤・・・色々ありますが、僕の中では最初は囮を上流に泳がせる「上飛ばしの泳がせ釣り」から始めたのですが、次に糸を張り気味にした「引き釣り」といわれる釣り方に変えた事です。

高橋・・・思っても見なった場所で入れ掛かりになる事があります。
やっぱり友釣りは先入観じゃなくてポイントですね。

Q5 引き釣り時に留意する事と、工夫点を教えて下さい
小澤・・@竿をしっかり寝かす事(穂先が目線の高さから見て前後10〜30度位で寝ている事)
A上竿45度以上で構える事
B穂先と囮が多少の誤差は仕方ないが、ほぼ平行近くにある事。
C囮の重みや動きをしっかり感じ取る迄糸を張る事

高橋・・・今回は「小澤さんに聞いて!」という事で・・・・。


Q6 お二人ともオモリを多用する名手ですが号数選びの基準は?叉ハナカンから何cm?その理由は?
小澤 ・・・号数はガン玉B〜1.5号迄です。僕の場合竿をしっかり寝かせて釣る事が多いので,小さめもオモリでも充二分に対応出来ます。基本は0.8〜1号ですね。
付ける位置はハナカンから10〜12cm、僕の仕掛はハナカン仕掛糸がハナカンの上に10〜12cm出してあります。(フロロ0.6〜0.8号。その上にフロロ0.4〜0.5号のつけ糸)そのハナカン仕掛糸にオモリを打ちトラブルを減らそうと考えています

高橋・・・鮎一匹分をオモリの打つ位置の目安として考えています。


Q7 大玉〜ガン玉迄お使いですが、背針よりオモリの方が効果・利点だと思われる点は
小澤・・・背針では流れの強さや囮の強弱で、囮がしっかり底に沈み落ち着くのに限界があるがオモリはない。
何よりもオモリの大小で調整が出来る。

高橋・・・九頭竜川では、特にオモリが有利と考えます。
一部のトーナメンターはオモリ不要!細糸だけで入る!と豪語される方もいらっしゃいますが、私に言わせれば、まだまだ引き出しが少なすぎる!対応させるのが釣りの真髄と思っています。


Q8 逆に背針がオモリより効果的と思われる点は?
小澤・・・僕は背針を付けても、オモリを付けても、囮操作は変わりませんが背針の方がノーマル感覚に近く、根掛かりや取り込み時のトラブルも少ないと思います。

高橋・・・釣果が落ちて来て一日20〜40匹位なら背針の方が有利になる場合もあるのでは・・・・・・。


Q9  人より一尾でも多く釣りたいが人情ですが、まず何をすべきですか?
川見・道具もあると思いますが?

小澤・・・釣りは何でもそうだと思いますが飛躍的に釣果が伸びると言ったエポックメーキング的な事は多くありません。細かい小技の積み重ねで釣果が上がっていく物です。
「自分の基準をはっきり持ち」一匹一匹をどうやって釣ったか理解しながら釣っていくのが大切です。
その他は、釣っているポジショニングをこまめに変えたり、囮を変えまくる等の「小技」も大切だと思います。

高橋・・・簡単なのは最新の道具を使う事です。


Q10 ナイロン・フロロ・金属・複合・ハイテク糸がありますが使い分けの基準は?
何を多用しますか?

小澤・・・7〜8年前から使い分けはしていません!
北越の複合メタルオンリーです。 商品名も言うと「乱」です。

高橋・・・水量にあわせて使い分けしています。   多用するのはナイロンです。


Q11 ケラレ気味の追い気の悪い鮎を掛けるコツは?
小澤・・・研究不足で申し訳御座いません!冷水病の様な病気以外の追い気の悪い鮎は「待ち」が有効だと思っています。2〜3分間 30〜50cm四方のエリアでウロウロと「待って」やります。囮が自然と出ていった時は、諦めて「待ちにこだわらずに」そのまま泳がせましょう!

高橋・・・一角など針先の開いた形状の針に変えてみる。


Q12 瀬肩・瀬・瀬尻それぞれ効率の良い攻め方は?
小澤・・・何処も同じ様に攻めていきます!特にこだわりの攻め方はありません

引き釣りで速くさぐって、反応の良い回りで粘ります。
高橋・・・時間に大きく釣果が左右すると考えます。初期は瀬尻が一番良いです。

 Q13  回りはそこそこ釣れているのに、釣れない時、まずする事(場所移動・囮交換は除く)
小澤・・・糸の張り加減と竿の角度に変化を持たす事。
色々やって駄目ならオモリを付ける。

高橋・・・難しく考えすぎです。私なら家に帰る!
釣れない鮎はどうこうしても掛かるはずがない。


Q14 腹掛かりは何故起こると思いますか?防御方法は?
小澤・・・この辺の事は研究不足です。間違っているかも知れませんが・・・・
僕なら針の位置が悪いと考えて、逆針を打つ位置を変えて、尾ビレから針が出る距離を変えるか針の重さを変えて針の位置(上下)を変えてやります。

高橋・・・ハリスを硬くすると良いと思います。


Q15 技を磨く事は大切ですが何を鍛錬・練習する事で道は開けますか!!!!?
小澤・・・ずばり!「糸の張り加減と竿の角度です!」

高橋・・・弱った囮で、どこのポイントで掛けるかの練習。


Q16  ハナカンはワンタッチを使わないのは何故?
小澤・・・僕が使うと囮を送り込む時に、囮が横を向いてしまい、お腹が見え、とても気になる。
多分センターがきちんと取れていないのでこうなると思っています。
自分の「加えたい力」以外が囮に加わる様な気がするので真円に近いハナカンを使う様になりました。

高橋・・・抜ける可能性があるから!


Q17 背針とハナカンの寝具合の関係をもっと詳しく教えて下さい!
小澤・・・上流にテンションを掛けた時にハナカンが90°に立つ様に背針をセットします。
僕の場合ハナカンが後側に寝ると、「囮が着いてこなくなるとか川底に張り付きすぎる」感じが大きくなり、引きづらくなってしまいます。ハナカンが多少前に倒れた方が良いと考えます。

高橋・・・これは小澤さんへの質問ですね!


Q18 ソリッド穂先の利点と欠点は?
小澤・・・ソリッドは長く使用していないので良く分かりませんが、僕の意見では囮操作の最大のキモである「ゼロおばせ」の状態が大きくなり囮操作が簡単になります。
デメリットは柔らかすぎるソリッドは「多少感度が悪くなる気がします」そして「囮が大きいと操作がし難くなる」

高橋・・・ソリッド穂先・時代遅れです。今はチューブラに戻りましたよ(笑い)


Q19  今年のトーナメントへの抱負を!
小澤・・・ダイワマスターズ制覇と何か一つのタイトル連覇が目標です。

高橋・・・目指せ五勝!!言い過ぎました。目指せ予選突破!!です。


Q20 明かしていない秘策・秘技はありますか?
小澤・・・本当の本当に何もありません!
自分の思っている事は全て公開しているつもりです。何か発見したら叉公開します!

高橋・・・NO!全く私はありません。
鮎がいてそれを釣る!ただそれだけ。